2025年4月のコンサートより

おそらく1630年代以降パリでシャンボニエール(1602〜1672)が書いた「春」という曲。


この短い曲の最後の部分は私なりのイメージを乗せたいと考え、16世紀以来のバッターリア(バトルの語源でもあり、戦闘の様子を描写した音楽)の雰囲気を少々まとわせた即興を入れてドラマチックにしてみました。(原曲には装飾音もほぼ無し。)

分厚くした和音の執拗な連打は大連隊の行進、もしくは大砲の轟き。次第にテンポアップして走句になっていく右手は春の嵐に舞い散る桜吹雪(パリに桜はなかっただろうけど)または飛び交う無数の銃弾。
というのもこの曲は30年戦争(1618〜1648)という史上初にして最大の破壊を尽くした世界大戦のさなかに書かれた曲なので反戦の意味も込めて。